人材派遣の費用はどのくらい?料金相場やマージン率、コスト削減のポイントをわかりやすく解説
企業の採用活動では、「募集しても応募が集まらない」「採用しても早期離職してしまう」といった課題が年々深刻化しています。
そのような背景から、人材派遣の活用を検討する企業様も増えています。しかし、私たちがご相談を受ける中で最も多い質問の一つが、「人材派遣には結局どのくらい費用がかかるのか分からない」というものです。
人材派遣の費用は、単純な時給だけでは判断できません。職種や契約条件、派遣会社によって料金は異なるため、費用の考え方を理解したうえで比較することが重要です。
この記事では、厚生労働省の「労働者派遣事業報告書」のデータをもとに、人材派遣の費用相場や料金の仕組みを分かりやすく解説します。また、現場で多くの企業様をご支援してきた私たちの視点から、派遣会社を比較する際に押さえておきたいポイントもご紹介します。
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人材派遣の費用相場はどのくらい?
「人材派遣の料金は高い」というイメージを持たれることがあります。しかし、人材派遣の料金は職種や勤務地、必要なスキルによって異なります。まずは全国平均の料金を把握し、自社の採用条件と比較することで、おおよその費用感をつかむことができます。
そのため、時給だけを比較してしまうと、本来得られるサービス内容とのバランスを見誤る可能性があります。
厚生労働省が毎年公表している「労働者派遣事業報告書の集計結果」では、派遣料金と派遣労働者賃金の平均額が公開されています。
例えば、令和6年度の集計では、全国平均の派遣料金は1日(8時間換算)あたり約26,257円、派遣労働者の平均賃金は約16,735円となっています。
なお、令和7年度の最低賃金の引き上げ等の影響により、派遣料金や平均賃金は令和6年度の水準から変動している可能性があります。
また、実際の料金は職種や派遣期間、勤務地等の条件によって変動します。
例えば施工管理技士や専門資格が必要な職種では一般事務より料金が高くなる一方、繁忙期の短期案件では大量採用により一人あたりのコストを抑えられるケースもあります。
そのため、「平均単価」だけを見るのではなく、自社の業務内容に近い職種で比較することが重要です。
相場を把握したところで、次はその料金がどのような費用で構成されているのかを見ていきます。
人材派遣の料金の仕組み・費用の内訳
同じ職種であっても、派遣会社によって料金に差があるため、「なぜ価格が違うのだろう」と疑問に思う担当者も少なくありません。
その理由は、派遣会社によって提供するサポート内容や人材育成への投資、運営体制が異なるためです。
ここでは、人材派遣の料金がどのような費用で構成されているのかを見ていきます。
このように、派遣料金は単なる時給だけではなく、派遣スタッフの給与に加えて、社会保険料や募集・採用、教育、就業後のフォローなど、企業が自社で行う場合に必要な業務に関係する費用も含まれています。
実際にはどのような費用が発生するのか、初期費用と継続費用に分けて見ていきましょう。
イニシャルコスト(初期費用)
人材派遣では、一般的に採用代行サービスのような初期導入費用は発生しません。
派遣会社が募集・採用活動を行い、条件に合う人材を確保するため、企業側が求人広告費や面接費を負担するケースはほとんどありません。
主な初期対応は、業務内容のヒアリング・必要人数/スキルの整理・契約内容の確認・就業開始日の調整があります。
採用活動を1から行う場合と比較すると、担当者の工数を大幅に削減できる点が特徴です。
ランニングコスト(継続費用)
実際に発生する費用の中心となるのがランニングコストです。
主に派遣スタッフが就業した時間に応じて料金が発生します。
企業側で採用した場合は、求人広告費、採用担当者の人件費、教育コスト、労務管理などを個別に管理する必要があります。
一方、人材派遣ではこれらをまとめて派遣会社が対応するため、採用担当者は本来注力すべき採用戦略や組織づくりに時間を使いやすくなります。
このように派遣料金は複数の費用を組み合わせて構成されています。これらの費用が全体の中でどの程度の割合を占めているかを示す指標が次に紹介する「マージン率」です。
人材派遣のマージン率とは?
マージン率とは、派遣料金のうち、派遣スタッフへ支払われる給与以外の割合を指します。
一般的には次の計算式で表されます。
マージン率=(派遣料金-派遣社員の賃金)÷派遣料金×100
例えば、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 派遣料金 | 3,000円 |
| 派遣社員の賃金 | 2,000円 |
| 差額 | 1,000円 |
の場合、マージン率は約33%になります。
しかし、この1,000円がすべて派遣会社の利益になるわけではありません。
そのため、マージン率だけで派遣会社を比較するのは適切ではありません。
なお、マージン率などの情報は、労働者派遣法にもとづき各派遣会社に公開が義務付けられています。令和6年度の全国平均(派遣料金26,257円・賃金16,735円)から算出すると、マージン率の平均はおおむね36%程度です。比較の際の目安として参考になります。
料金の仕組みを理解したうえで、次は費用対効果を高めるポイントを見ていきます。
費用対効果・コストを抑えるポイント
費用対効果
費用対効果を高めるためには、料金そのものを下げることではなく、必要な人数や契約期間、依頼内容を適切に設計することが重要です。
例えば、自社採用では次のようなコストが発生します。
| 自社採用 | 人材派遣 |
|---|---|
| 求人広告費 | 不要 |
| 応募者対応 | 派遣会社が対応 |
| 面接工数 | 不要 |
| 採用後教育 | 派遣会社がサポート |
| 労務管理 | 派遣会社が対応 |
| 欠員対応 | 派遣会社が代替人材を手配 |
自社採用で発生する採用工数や教育・労務管理まで含めて比較すると、人材派遣の方が費用対効果が高くなるケースもあることが分かります。
派遣料金を抑えるために、「時給が安い派遣会社」を探す担当者もいます。
しかし、私たちがおすすめしているのは、必要な人材を適切な条件で依頼することです。
コスト削減につながるポイント
- 業務内容を整理して必要スキルを明確にする
- 繁忙期・閑散期に合わせて人数を調整する
- 長期契約が可能か相談する
- 派遣会社と定期的に情報共有を行う
- 派遣スタッフが定着しやすい職場環境を整える
派遣会社とのコミュニケーションが不足すると、「求める人物像」と「紹介される人材」にズレが生じ、結果としてミスマッチが発生することがあります。
依頼内容を具体的に共有することが、結果的にコスト削減につながります。
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エスプールヒューマンソリューションズだからできること
私たちは、人材を紹介して終わりではなく、就業後の定着支援まで含めて企業をサポートしています。
人材派遣では、就業開始後のフォロー体制が成果を左右します。
例えば、
- 定期面談による状況確認
- 企業・派遣スタッフ双方へのヒアリング
- 欠員時の迅速な対応
- 業務改善のご提案
- 繁忙期に合わせた増員計画のご相談
など、現場の状況に合わせたサポートを行っています。
さらに、より安定した現場運営をご希望の場合は、「グループ型派遣」にも対応しています。グループ型派遣では、当社のフィールドコンサルタント(FC)が現場に常駐し、派遣スタッフの教育・育成・マネジメントまで一貫してサポートすることで、人材の定着率向上や業務品質の安定、生産性の向上を実現します。
また、コールセンター、販売・接客、事務、軽作業、施工管理など、多様な職種への人材派遣実績を活かし、それぞれの業界特有の課題にも対応しています。
私たちが大切にしているのは、「派遣すること」ではなく、企業の人材課題を解決することです。
そのため、「人材派遣が最適なのか」「BPOや紹介予定派遣の方が適しているのか」といった段階からご相談いただくケースも少なくありません。
人材不足や採用コストにお悩みの際は、現状を整理するところからお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 人材派遣の費用はどのように支払うのですか?
人材派遣では、派遣スタッフの就業時間に応じて料金を支払うのが一般的です。求人広告費や面接費などの初期費用は基本的に不要で、契約内容に応じて残業や深夜勤務の割増料金が適用されます。契約前に料金体系を確認しておくと安心です。
Q. 人材派遣と人材紹介は費用面で何が違いますか?
人材派遣は就業時間に応じて費用が発生し、雇用主は派遣会社です。一方で、人材紹介は採用時に紹介手数料が発生し、雇用主は企業となります。短期・繁忙期の人員確保には、派遣、長期雇用には人材紹介が向いています。
Q. マージン率が低い派遣会社を選んだ方がお得ですか?
必ずしもそうとは限りません。
マージン率には、社会保険料や教育研修費、労務管理費などが含まれています。料金だけではなく、フォロー体制や実績も合わせて比較することが重要です。
Q. 人材派遣はどのような企業に向いていますか?
繁忙期の増員や急な欠員対応、採用工数を削減したい企業に適しています。一方で、長期的な正社員採用を目的とする場合は、人材紹介や紹介予定派遣も有力な選択肢です。
Q. 派遣スタッフの受け入れで企業側が準備することはありますか?
業務内容や勤務条件を整理し、PCや備品などの就業環境を準備しておくことが大切です。事前に派遣会社と情報共有することで、ミスマッチを防ぎ、スムーズな受け入れにつながります。
まとめ
人材派遣の費用は、「時給」だけで判断できるものではありません。
派遣料金には、派遣スタッフの給与だけでなく、社会保険料や教育研修費、採用活動、労務管理、就業後のフォローなど、企業が自社採用で負担するさまざまなコストが含まれています。
そのため、派遣会社を比較する際は、料金だけを見るのではなく、どのような支援を受けられるか、長期的に安定した人材確保につながるかという視点を持つことが大切です。
本記事のポイントを振り返ると、以下の4点が重要です。
- 派遣料金の相場は職種や地域、必要なスキルによって変動する
- マージン率は利益ではなく、教育・労務管理・フォロー体制などの運営コストも含まれている
- 費用対効果は、自社採用にかかる工数や管理コストも含めて比較することが重要
- 派遣会社は価格だけでなく、フォロー体制や実績、対応力まで確認して選ぶことが成功につながる
私たちエスプールヒューマンソリューションズでは、単に人材をご紹介するだけでなく、就業後の定着支援や業務改善のご提案まで含め、企業様の人材課題に寄り添ったサポートを行っています。
「人材派遣とBPOのどちらが適しているか分からない」「採用コストを見直したい」「繁忙期の人員確保について相談したい」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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外部リンク一覧
- • 厚生労働省「労働者派遣事業報告書の集計結果」